キャリア解説|2026-03-16

楽天モバイルのSIMは訪日旅行者に向いている?
第4位キャリアの実力を2026年版で解説

結論から言います。短期旅行者(1週間未満)には、楽天モバイルは現時点では推奨しません。一方、長期滞在を予定している外国人には、料金と英語サポートの観点から選択肢に入りうるキャリアです。

楽天モバイルは日本の携帯キャリア市場で約4.1%のシェアを持つ第4位のキャリアです。2025年12月末に契約回線数が1,000万回線を突破し、成長を続けています。しかし他の3社(ドコモ・au・ソフトバンク)と比べると、まだ課題の多いキャリアでもあります。

外国人利用シェアはなぜ1位なのか

MMD研究所の2025年調査(出典: MMD研究所)によると、日本在住の外国人が利用するキャリアの中で楽天モバイルのシェアは21.0%と第1位です。この数字は、料金の低さと書類要件の緩さが大きく影響していると考えられます。

楽天モバイルの月額料金は最大3,278円(税込)で、使った分だけ払う段階制プランを採用しています。ドコモ・au・ソフトバンクの主力プランと比べると最安水準です。また、契約時の本人確認書類として外国人向けの書類も受け付けており、手続きのハードルが他社より低い傾向があります。

楽天モバイルの強みと弱み

強み

弱み

プリペイドSIMを提供していないという点は、短期旅行者にとって決定的なデメリットです。楽天モバイルのSIMを使うには月額契約が必要であり、数日の旅行では割高になります。

楽天モバイル vs 他3社 比較表

項目 楽天モバイル ドコモ au ソフトバンク
市場シェア 約4.1% 約39.7% 約31% 約25%
月額料金の水準 最安水準(上限3,278円) 高め 高め 高め
地方・山間部のエリア 弱い(拡大中) 最強クラス 強い 普通
プリペイドSIM 非対応 MVNO経由で入手可 MVNO経由で入手可 MVNO経由で入手可
英語サポート 充実 限定的 限定的 限定的
外国人利用シェア 21.0%(1位)

📅 滞在期間ごとのSIM選びについては→ 滞在期間別・日本おすすめSIMガイドで詳しく解説しています。

楽天モバイルを検討すべき旅行者は?

短期旅行者(1週間未満)楽天モバイルは非推奨。プリペイドSIM非対応のため、ドコモ・au・ソフトバンク系のMVNOから選ぶほうが現実的です。

長期滞在者・ワーキングホリデー・留学生(1週間以上) → 料金の安さと英語サポートの充実から、楽天モバイルが選択肢になりうる。ただしエリアが弱い地方への移動が多い場合は他社を検討してください。

2026年以降の注意点

楽天モバイルは自社の通信インフラが届かないエリアをauのネットワーク(KDDIパートナー回線)で補ってきましたが、このローミング契約は2026年9月に終了が予定されています。終了後は楽天モバイル自身のエリア拡大状況によって通信品質が変わるため、2026年秋以降に渡航予定の方は最新情報を確認することを推奨します。

一方、2024年6月に開始したプラチナバンド(700MHz帯)の整備により、屋内や地下でのつながりやすさは改善が続いています。エリア問題は楽天モバイルにとっての最大課題ですが、中長期的には改善が見込まれます。

日本のSIMを比較する → ← 日本のキャリア事情まとめに戻る
出典・参考情報:
・MMD研究所「訪日外国人のスマートフォン利用に関する調査(2025年)」 https://mmdlabo.jp/investigation/detail_2417.html
・OpenSignal「Japan Mobile Network Experience Report(April 2024)」 https://www.opensignal.com/reports/2024/04/japan/mobile-network-experience
・楽天モバイル公式「プラチナバンド開始について」(2024年6月)
・市場シェア数値:infraexpert.com(2025年9月末時点)